■ 『ほんまに』第15号 ゲラより (その4)
特集 新刊書店と本の話 〈街の本屋〉海文堂閉店に思う
現役&元書店員たち
○東京 現役書店員 H・Tさん
数年前古本を扱うにあたって【海】見学。
……いったいどんな本屋なんだ。頭のなかで「怪」文堂に店名が変換された。……
このたびは夫人と一緒に。記念のフリーペーパーを制作してくださった。それも掲載。
○F店長対談
『ほんまに』では、“変態コスプレ”を披露したほか数々の特集を企画し、4コマ「電車店長」モデルとして人気(?)だった。今号では「応援団」で一歩引きながら、厚かましくも美女二人とお話。
○【海】元店長 K・Yさん
1.17の【海】を回想。顧客の言葉が耳に残る。
「あなたたちのやってきたことが間違ってなかったから、神様が残してくれたんだね」
○【海】元社長 S・Mさん
かつての会議でのメモが。
《人格性と物語性の無い店は生き残れない。店の顔、担当者の顔、スタッフの顔、レジの皆さんの顔。お客さまと商品の間に、しっかりと人格を刻み込む。》
○【海】 K・Yさん
……私は最後の場面にたまたま居合わせてそれを見届けたスタッフの一人です。入社以前の89年間の【海】が、どのような人たちによってどんな棚が作られいかなる評価を受けてきたのか。それが私の知る最後の10年間にどうつながり、どうつながらず営業を打ち切ることになったのか。……
○【海】 H・Y
相変わらずのおバカ。本誌の汚点。
○大阪 現役書店員 I・Yさん
【海】で買った本、未読のものがまだある。
……読んでしまうと、【海】との関わりが完了しそうで、寂しいのだ。……
○岡山 元書店員 J・Hさん
……今もあちこちの本屋で、本を集め、並べることで何かを伝えようとする書店人がいる。……
コヤツ、訂正、この方、私のことを、「こんなエエ加減でも、本屋が務まるんや」とおっしゃる、訂正、ぬかしよる。
ほんでちゃんと“反面教師”にしてくれたんか?
(平野)