2013年12月13日金曜日

神戸読書手帖


 【海】史 (2) 手元に集まっている資料から

 『神戸読書手帖』

1978年(昭和53)1110日発行

編集責任者 小林良宣  発行者 島田誠

発行所 (株)海文堂書店  頒価100

18cm×11cm 44ページ
 







 
 
目次
1 本屋の自己弁護――序にかえて
2 出版流通をささえる二本の柱――委託販売と定価販売
3 読書110
4 読書論・本の紹介
5 文章論・本の紹介
6 神戸の書店
7 神戸の古書店
8 三の宮周辺の書店・古書店地図
9 元町周辺の書店・古書店地図
10 公立図書館案内
11 出版社PR誌一覧
12 出版情報誌・書評誌(紙)一覧
13 本の知識
 
(1)は当時の社長・島田誠執筆。
本屋は本を読まない・知らないの批判は辛い。島田は学生時代から音楽と読書、本探しを「無上の喜び」としていたが、「運命の巡り合わせ」(義父の急死)で【海】に。
 
《これで心ゆくまで本が読めるぞ……と喜んだのも束の間。毎日毎日大量の本の洪水の中でアップアップ。「これでは、まるで倉庫業やな――。」偽らざる感想です。……活字中毒症でも、とても、本に精通しています、などとは言えたものではない。……(出版業界は問題山積、読者の審判を受けるだろう)
 この小冊子は、本を愛する人々のために極めて不十分ではありますが、より本について知っていただく手引として作成いたしました。と同時に、本屋は、本を知らないといわれぬように今後も努力を続けてゆくことの、私どもの一つの証しでもあります。》
 
 読者の批判を受け止め努力することを宣言し、出版流通の問題点について見解を述べ読者の判定を待つ、読者の疑問に答え、読書・文章論を紹介し、書店・古書店・図書館を案内し、本の豆知識を披露する。各ページに書物・読書に関する箴言を掲載。
自店だけの繁昌を考えていない。
ネット検索など当然ない時代。目録を何冊も繰り、棚に眼を凝らし、人に訊ねて回り、古書店や図書館に足を運び……
読者のため、書物のために、自分たちができることをしたいという心意気がある。本への愛がある。

 日記 1212日 木曜日

 とっても濃い~人たちの集まりで甲子園。

 
 誠にすみません。

『ほんまに』ちょいと遅れます。24日頃に。

(平野)