2014年7月3日木曜日

SIGTH 60


 『SIGHT』VOL.60 2014 SUMMER ロッキング・オン 743円+税

総力特集 戦争――安倍外交の果てにあるもの

私たちは、実際に戦争が起こる可能性の中で道を選ばなければならない  藤原帰一

集団的自衛権の行使によって、日本はテロの標的になる  古賀茂明

拉致被害者と家族は、政治の道具にされている  蓮池透

安倍政権の解釈改憲は戦争への蓋を開ける  小林節

安倍政権が目指すのは、憲法解釈の変更ではなく「憲法の無視」である  阪田雅裕

「アベノクラシー」は、組織として劣化していく日本の表れである  白井聡

アメリカの一個師団化を実現する集団的自衛権は日本から独立性を奪う  田中秀征

今は民主主義を守るときではなく、民主主義を作るときだ  内田樹×高橋源一郎

 
 戦後という言葉を、日本ほど使う国はないらしい。確かに、アメリカで戦後といっても何の戦後なのかわからない。第二次世界大戦の後なのか、ベトナム戦争の後なのか、イラク戦争の後なのか、単に戦後というだけでは区別がつかない。アメリカにとって戦争は常に存在するものであり、ある意味、常に戦中であり、常に戦場で若者が死んでいったのである。(略、世界中に戦争があり、若者が死ぬ。戦争を行う国だからだ)

 第二次世界大戦の後、日本は戦争をしていない。憲法9条により、戦争を放棄し、軍隊を持たない国になったからだ。だから日本の若者は戦場で死んでいない。すばらしいことだ。僕は戦争をしたくないし、自分の子供も戦場で死んでほしくない。ずっと、そういう国であってほしい。まさに、ずっと戦後が続いてほしいと思う。(略)

 僕は日本はすばらしい国だと思う。社会も国民も、世界に誇れると思う。それを支えてきたのが憲法9条であり、集団的自衛権を行使しないという外交方針であり、何より国民の平和を願う気持ちであった。その日本が守ってきた庶民の知恵、戦後の平和を守ってきた知恵を、日本人は捨て去ろうとしている。あまりにも愚かなことだ。  渋谷陽一

(平野)
 自民党の国会議員で反対を表明したのはたった一人。公明党は執行部一任。国民の方を向いてちょうだい。
 

 
 おのはらっち・のりっち(詩人)さん主宰百窓市の文化教室がスタート。
 早朝の「坐禅」、午後から「袈裟を縫う」。こちらを。

https://hundredswing.wordpress.com/2014/07/01/cultureclubcommencing/



元町商店街HP、「【海】という名の本屋が消えた」第8回。古書うみねこ堂書林紹介と【海】生誕まつりのこと。