2016年3月22日火曜日

NR「書店員の仕事」


 NR「書店員の仕事」

「朝日新聞」322日の朝刊文化・文芸欄連載〈災後考 6年目の先に〉で、福島の書店員たちの記録が紹介されている。「書店が映す被災地の心」「店員がつづった人々の姿」「向き合うため 本が寄りそう」の見出しが並ぶ。
 
 

 NR出版会が毎月書店に送る「NR出版会新刊重版情報」の一面に「書店員の仕事」という連載コーナーがある。全国各地の書店員が寄稿している。東日本大震災後、東北の書店員に数多く登場してもらっている。NRの人たちもたびたび被災地を訪問している。
 朝日の記事では「書店員の仕事」から福島県の書店員を取り上げる。南相馬市おおうち書店の大内さん、郡山市みどり書房の岡田さん、須賀川市くまざわ書店の菅原さん、いわき市鹿島ブックセンターの鈴木さんの文章を紹介し、現在の書店店頭を取材している。

 大内さんは震災1ヵ月後に営業再開。

《開店すると店の中は「こんなに市民が残っていたのか」と思うほどたくさんの人で溢れました……本を両手に提げてうきうきして帰られる姿を見ると、本当に本屋冥利につきると体が熱くなりました。》

 店頭は今もにぎわっているそう。子どもさんが減り児童書が売れなくなった一方、原発周辺から避難者や作業員たちがお客さんになっている。中断していた読書会を再開したお客さんの話もある。

「NR出版会新刊重版情報」最新号(2016.3月号)には相馬市広文堂書店の児玉さんのインタビュー、「街の文化の一端を担う書店として〈上〉」掲載。
 
 

 NRはこの連載を本にする予定。
(平野)蛇足、私も寄稿。